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「三十六計」は中国の南宋の時代、壇道済(たん・どうさい)将軍が
三十六の計略を用いて、乱世を生き延びたことに端を発する兵法書である。
南宋時代は、契丹族の遼を倒した女真族の金が華北を占有し、さらに蒙古襲来の足音が聞こえて来るという
漢民族にとっては危機の時代だった。
三十六計は、孫子をはじめとする古典的兵法書のエッセンスを取り入れ
さらに実用的にしたものと言えよう。
その構成は「勝戦の計(自軍が優勢の時に用いる計)」
「敵戦の計(彼我の兵力差があまりない場合に用いる計)」
「攻戦の計(攻める時に用いる計)」
「混戦の計(混戦状態の時に用いる計)」
「併戦の計(他国と連合して戦う場合の計)」
「敗戦の計(自軍が劣勢の時に用いる計)」の六部から成り立っている。
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